CSRコーポレートメッセージ

着る人も、つくる人も、幸せになる服。
フェアなビジネスだけが、真の成長を実現する


2014年、当社は20周年という節目を迎えました。決して順風とはいえない日本のアパレル業界で、グループ売上高1,100億円を超える企業に成長できたのは、デザインや品質が認められたことはもちろん、お客様から長期間にわたって企業として信頼していただけたこと、そして、私たちが強い想いで取り組んできた社会貢献に対して評価をいただくことができた結果です。


フェアサプライチェーンで世界を正しい方向に動かしていく

アパレル業界の世界的課題は、サプライチェーンにおける児童労働、長時間労働といったワーカーの労働環境や、排水による汚染など環境負荷の把握と管理などです。しかし、原因は決してサプライチェーンの現場だけにあるわけではありません。一つは、消費者の購買行動です。正しい労働環境で適正な給与を支払い、環境に配慮した製品をつくるには、そうでない場合に比べてコストがかかります。このコストを支払う習慣、すなわち「少し高くても、正しい環境でつくられた製品を買う」という意識が根づいていないことが大きな課題なのです。もう一つは企業経営者の意識です。短期的利益追求の視点でしか事業を捉えられない企業経営者が、フェアでないサプライチェーンに依存してでも利益を得る状況が継続しているという現実です。しかし、フェアなサプライチェーンで利益をあげるモデルを提示することができれば、正しい方向に消費行動は変わり、消費行動が変われば、多くの企業経営者も変わっていくはずです。
この理念を実現するために、私たちはKOEというブランドを手始めに「フェアサプライチェーン」への取り組みを開始しました。具体的には500社を超えるサプライヤー企業とともに、原料生産から製造、物流、販売のすべての段階で、人権、労働の観点から調査、監査を行い、将来的には一定の基準をクリアした「認定工場」のみで生産を行う仕組みを実現するものです。


より多くの人材に活躍してもらうため多様性をさらに広げる

ストライプインターナショナルにとって、社員はお客様と並んで最も重要なステークホルダーであり、その象徴が20年間実施してきた全正社員制度です。高いロイヤリティを持って働くことで、企業にも社員にもよい影響をもたらし、この20年間の成長の原動力になってきました。
これからも基本的な考え方は変わりませんが、2015年からは正社員に加え、非正規雇用も開始します。これは、正社員比率75%を維持するという前提のもとに行う変革ですが、特に若い方々から寄せられたニーズに応えていくものです。彼らにとっては正社員がすべてではなく、場合によっては非正規社員なら働けるという方も存在します。さらに社員が長く働き続けていくためには、非正規社員と正社員相互の選択、再選択の機会の自由も含め、より多くの雇用形態を選べる仕組みが必要だと考えました。同時に正社員のキャリアプランの多様性も重要です。これまでは、どちらかというと上昇志向の強い社員たちのみが評価されていく傾向がありましたが、これからはさまざまな才能を活かすために、時間をかけてキャリアをつくっていくタイプや、リーダーをサポートする立場で貢献していくタイプなど、キャリアプランを3つの層に分けて、採用、教育を進めていきます。また、ダイバーシティの側面からいえば、日本国内では女性のエンパワーメントが社会課題として大きく取り上げられていますが、ストライプインターナショナルではむしろ事業の成長に不可欠な要素です。女性の管理職比率が65%を超える高い比率であるのは、女性がマーケティングに関わらなければ利益が出ないとわかっているため、必然的に女性の管理職比率が上がっているということなのです。
今後も事業の成長にあわせて、本来あるべき人材構成を実現していきます。


地域を活かし、次世代とともに未来を考える

創業の地・岡山の経済、文化を応援するための公益財団として、2015年2月1日、公益財団法人石川文化振興財団を創設しました。石川文化振興財団の核となる事業は、経済面では49歳以下の研究者や起業家を表彰するオカヤマアワードであり、もう一つはImagineering OKAYAMA ART PROJECTです。そして、これらの事業をストライプインターナショナルがメインスポンサーとしてサポートしていきます。
2 014 年から岡山市と連携して開始したImagineering OKAYAMA ART PROJECTは、現代アートを通して地域に人を集め、活性化をうながし、かつ経済的利益をもたらすという目的を持っていますが、その上位概念にあるのは教育です。日本社会では「論理的」という言葉が重用され過ぎていて、もう一つの大切な要素であるクリエイティビティ、想像力というものを育成する教育が足りないと考えています。将来的にはミュージアムをつくり、作家との交流などによって子どもたちの想像力を育んでいけるようなプロジェクトを目指しています。


未来のために、働く。ビジョンのために、輝く

私たちは、今後もソーシャルの視点をコアとするストライプインターナショナルの理念のもと、果敢に将来の利益群になるような事業やブランドの開発を推進していきます。そして、フェアサプライチェーンなどを通して、着る人もつくる人もすべてのステークホルダーが幸せな社会を実現するため、チャレンジを続けていきます。